IPO新規公開株投資とは
IPO(Initial Public Offering)とは「新規公開株」「新規上場株式」のことで、新たに上場する会社の株を投資家に売り出して証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることです。
そしてIPO新規公開株投資とは、新規上場するときに投資家に配られる株を買う権利を、証券会社の行う抽選で手に入れ、これを売ることで利益を得ることです。
利益を得ると書きましたが、必ずしも公募価格(最初の売出し値)より初値(上場した後初めて決まった時の株価)が高いとは限りませんので、損失が生じるリスクもあります。ですが、現状では初値が公募価格を上回る場合が多く、条件によっては大きな利益となることがあります。
ただ、誰でも自由に新規公開株を買えるというわけではありません。新規公開株を割り当てられた証券会社からこれを購入するためには(特別な場合を除いて)抽選に当たる必要があります。
また、証券会社によっては、抽選を申し込む際に、事前に購入資金を証券口座に入れておく必要もあります(資金の要らない証券会社もあります)。
ただ、抽選に外れた場合は資金は全額戻ります(手数料も要りません)ので、ある意味安全なチャレンジと言えます。
IPOを始めた理由
資産運用には色々なやり方があります。
中でも株式投資はリターンが大きい場合があり魅力的ですが、反面リスクも大きくなります。やはり虎の子の老後資金は無くしたくありませんよね。
とはいっても、現状では銀行預金は利子はほとんど付きませんし、国債等の利率も低いままです。
投資信託も米国や先進国のインデックスファンドは右上がりでも、いつまで続くかわかりませんし、アクティブファンドは怖くて手が出せません。
そうなると比較的利益につながりやすく、資金の減少の可能性が少ないIPO新規公開株投資は挑戦する意味があるのではないかと思って始めました。
ただし当選しなければ何事も始まりません。まず証券口座を開設して、オンラインでの抽選申込みに日々励まなければなりません。
IPO株投資の始め方
始める前の情報収集
私の場合は、ネット上のIPOを紹介するサイトを隈なく見て情報を収集し、やり方を学びました。各サイトに詳しく記載されていますので、おすすめのサイトをご紹介しておきます。こちらをご覧ください。
庶民のIPO
カブスル
やさしいIPO株のはじめ方
96ut.com 玄人
ネット証券口座を開設し抽選を申し込む
最初、1社のネットの証券口座(SBI証券)を開設し申し込みを繰り返しましたが、なかなか当たりませんでした。
ですがやり続けることが大事ですね。1社口座を開設することで色々な知識も身に付きますし、抽選申込みの入力作業もスピードアップします。
証券口座開設を増やし抽選のチャンスを増やす
その後は、先人の教えに従い証券口座を増やし、割り当てのある証券会社の抽選申し込みを行っていきました。これは当選の可能性を高めるためです。1つのIPOの抽選を1社だけに申し込むより複数の証券会社に同時に申し込む方が確率が高くなるのは当然ですよね。
私がIPO投資を始めたのは5年前で、本格的にやりだしたのは3年ほど前になります。
口座開設は、庶民のIPOやカブスルの情報を基に順次増やして行き、現在では17の証券会社に口座を開設しています。
複数の口座を開設すると、割り当てのある証券会社に抽選申し込みをするのは慣れるまで大変でした。証券会社のサイトにログインするのも面倒になります。そこでパスワード管理ソフトなどを利用して現在は自動でログインできるようにして効率化を図っています。
<パスワード管理ソフトの例>
- 1Password
- Keeper
- パスワードマネージャー
- True Key パスワードマネージャー 等々
公募割れの可能性のあるIPOを避ける
その全ての会社の初値が公募価格より高くなるわけではありません。その年の景気や株価の動きによる影響もありますが、初値売りで損をするリスクは2割前後かと思われます。特に2021年は株価の変動による影響が大きく公募価格割れが多かったですね。
しかし、公募価格割れの可能性は初値予想を行っているサイトの事前予想でわかりますので、抽選に申し込まなければ良いだけです。
とにかく優良なIPOの抽選に数多く申し込むことから始めることが必要です。
私は96ut.comの”IPO初値予想、読者予想の結果と投票所”を参考にしています。他のサイトにも初値予想がされているので事前に見ておくと良いでしょう。
スケジュールを管理し抽選機会を逃さない
毎年新規上場する会社は100社前後で、2021年は125社にも及びました。ということは、毎年上場件数だけ抽選のチャンスがあるということです。
現在私が開設している証券口座は17社です。事前に資金を証券口座に預けておく必要のあるものが半数程でしょうか。そして、どのIPOが上場し、どの証券会社が、どの日程で抽選を行うのか、情報を得る必要があります。これらの情報は、IPOに関する各情報サイトから得ることができます。
私の場合は、アナログですが、”IPO新規公開株で復活の軌跡”というサイトの”IPO初値予想・スケジュール一覧表”をダウンロード(Excelファイル)してプリントアウトして申込の予定を立て、申込状況を手書きしています。
この一覧表は各証券会社への抽選配分枚数が書かれているので、どの社に集中するべきかの判断材料になります。
当選後に購入申込を行い上場日に成行での売り手続きをする
当選すると、証券会社の申込一覧にこの様に表示されます。注)各社表示方法は異なります。
当選すれば、購入申込期間中に購入の申込みを行います。その際には、公募価格の資金が必要となります。※抽選参加申込の際に資金が必要となる証券会社も多いです。
当選後については、上記のサイトを参考にされればと思いますが、当選した会社の上場日には必ず株式市場が開く前に成行(なりゆき)で売りを出しておくことです。これで、初値が付いた時点で自動的に売却されることになります。
初値で売らずに、初値が付いた後の株価の変動に併せて更に利益を得る方法もありますが、かなりのテクニックが必要となるのでお勧めしません。
とにかく、BB(抽選申し込み)期間に忘れずに申し込み、抽選結果を必ず確認することですね。
以上、私のIPOのやり方を簡単に書かせていただきましたが、詳しくは上記サイトなどに書かれているのでそちらを参考にされて下さい。
これまでのIPO当選結果
当選結果ですが、最初の当選は±0円でした。つまり公募価格と初値が同一だったということです。ですが、株購入の手数料が掛かりますので結果的に僅かにマイナスでした。しかし儲けるのではという期待で夢が膨らんだ記憶があります。
2回目の当選では20万円近くの利益となりました。ただし税金が2割程差し引かれますので16万円程のプラスでした。正直嬉しかったです。
以降は年に3~4回の当選で推移しています。IPOサイトを運営されている方々と比べると当選回数はかなり少ない様に感じますが、当選確率は申込みの1割程度のようですのでこんなものじゃないかと思います。とにかく一度は優良ランクの新規公開株に当選してみたいですね。
当選した時の喜びは大きいですし、利益を得られた時には本当に興奮します。そのためには、地道に抽選申込をしていくだけですね。
ある程度の資金と手間と地道な抽選申し込みの作業で得られるIPO投資は、株式投資のようにダイナミックなものではありませんが、他の資産投資と併せてやってみる価値は十分にあると思います。
今後は、申込みと抽選結果等を中心に書いて行きたいと思います。
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