愛すべきお気に入りのキャンプ道具 #5 アルコールストーブ

キャンプ・アウトドア

5回目になる今回は『アルコールストーブ』だ。

これまでアルコールストーブを使わなかった理由

以前にも書いているが、これまでアルコールストーブの存在は知っていたものの使用する機会は一度もなかった。
使用している友人もいなかったためその有用性についてもわからなかった。
なぜこれまで使おうと思わなかったというと

  1. ガス等のほうが火力が大きく長時間使える
  2. 可燃性のアルコールを持ち歩くのが心配
  3. 商品をショップで見る機会が少なかった

といったところだろうか。

登山をやっていた頃、販売はされていたが使われているところを見ることがなかったこと、他の燃焼器具に比べ火力も弱そうに思えたし、アルコールをザックに入れていくことには大きな抵抗があった。そのため実用的ではないイメージがあったのだろう。その内に、火力が強く携行できるガスを使った燃焼器具が出てきたのでいつの間にか意識から消えていた。

何故今ごろアルコールストーブを使うことになったのか

昨今のキャンプブームでアルコールストーブがまだ使われているを知った。

また、友人が購入して使っていることを知り、試しに購入してみると、これがなかなか味わいが深く、燃焼効率もさることながらその炎を眺めながら湯を沸かしたり調理することが楽しくなってしまった。手間はかかるものの、そのレトロ感に惚れてしまったと言ってもいいだろう。

二十歳前後の頃にコーヒーサイホンの熱源としてアルコールランプを使っていたことをふと思い出した。

そこで、最近はその味わいにすっかり惹かれ数種類のアルコールストーブを購入して使っている。

購入したアルコールストーブ

アルコールストーブは以前はアウトドアショップでしか購入できなかったが、最近ではネットで簡単に購入することができるようになった。

ここでは私が最近購入して使っているアルコールストーブを紹介する。

Trangear(トランギア) TRB-25

一番有名なアルコールストーブ(以降「アルスト」)はトランギアのTRB−25だろう。見た目もレトロな真鍮製でこれまで長い年月が経っているがデザインはほとんど変わっていない。

オレンジの炎で味がある。機能性と言ってはなんだが、消火蓋兼用の調整弁付きで、蓋をすることでアルコールの持ち運びもできる。

価格も3千円以下で、使えば使うほどくすみが出てレトロ感を増すことができる。火力もほどほどにあるので調整弁を使いながらいろんな場面に対応できる。

EVERNEW(エバニュー)チタンアルコールストーブ EBY254 

次に紹介するのは、少し実用性重視のアルストで、エバニューのチタンアルコールストーブEBY254


見た目は無機質のチタン色で曲線美は素晴らしい。火力は強くトランギアとは違って青白い炎。いわゆるガスの炎色に近い。吹出口が二段になっていて短時間で大きい火力を必要とする場合には重宝する。

蓋などはないので入れたアルコールを使い切るまで燃焼することになる。
材質がチタンなので軽い。わずか34gだ。熱による影響も少ないので燃焼による変形も見られない。ましてや燃焼することでホノ青いチタン焼けが生ずるので使えば使うほど味が出る。

下の写真のように、専用のチタン製五徳や本体と一緒に販売されているスタンドDXセットもあるので使い勝手が更によくなる。

自作アルコールストーブ

Youtubeを見るとアルコールストーブを自作されている方も多い。

材料や作り方も人それぞれ。私も真似をして100均で調達できるものを使ったアルコールストーブを数種類作ってみた。

右側と左側のものはいづれも100均で売っている携帯用吸い殻入れを利用したもの。

中央は同じく100均の化粧品用のクリーム缶。

中にスチールウールを詰めて、表面は金属のメッシュを切ってカバーをしたもの。材料はいづれも100均で調達できるので非常に安価に作ることができた。

特に中央のクリーム缶を使用したアルコールストーブは火力も十分で、市販の物より重宝している。しかし、可燃性のアルコールを使用するものなので使用は安全に、自己責任で行う必要がある。

まとめ

以上、アルコールストーブについて紹介したが、最近は100均でも安価(さすがに110円ではないが)で販売されるようになっている。

火力が増したといってもガスなどの燃焼器具には力及ばない。ただ、味わいという点では最良の物であるので、アルコールランプなどと同様に火を楽しみながら使うという方には最適のキャンプ用品ではなかろうか。

今後はそれぞれの製品を個別に紹介していきたいと思っている。乞うご期待!

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