愛すべきデスクギア#2 HHKBキーボード

キーボードにこだわりを持つ人間がいる。

私もその一人だ。

パソコンを使い始めて40年以上になる。その間、何台ものキーボードを使ってきた。安いものから高いものまで、いろいろ試してきたが、結局たどり着いたのがHHKB(ハッピーハッキングキーボード)だった。


HHKBとの出会いは随分前のことになる。

当時から「打ち心地が違う」という評判は耳にしていた。ただ、値段を見て躊躇していた。3万円を超えるキーボードに手を出すのは、なかなか勇気がいる。

でも「Die with Zero」という本を読んで、考えが変わった。お金は経験や喜びのために使うもの。3万円程度で足踏みしている場合ではない、と思えるようになった。

そこで購入したのがHHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨だ。


実際に使ってみると、評判通りだった。

静電無接点方式の打鍵感は、これまで使ってきたキーボードとは明らかに違う。軽やかで、静かで、指への負担が少ない。長時間文章を書いていても疲れにくい。

70歳を前にして、文章を書くことが増えた。ブログ、動画の原稿、日々の記録。キーボードは今や私にとって、単なる入力ツールではなく、思考を言葉に変える道具になっている。

そう考えると、良いキーボードへの投資は決して無駄ではない。

キーボードへのこだわりは、いつ頃から始まったのだろう。

思い返せば、40年以上前に初めて自腹で買ったパソコンに付属していたキーボードを打った瞬間から、
その感触が気になり始めていた気がする。

その後も、安いものから高いものまで、さまざまなキーボードを渡り歩いてきた。
Keychron、Logicool、折り畳み式…
どれも悪くはなかったが、何かが物足りなかった。

今思えば、ずっとHHKBのことが頭の片隅にあったのかもしれない。

定年後、自由な時間が増えた今、キーボードの役割が変わった。

仕事の文書入力ツールから、自分の言葉を紡ぎ出すための道具へ。

ブログを書き、動画の原稿を作り、日々感じたことを言葉にする。

そういう使い方をするようになって初めて、キーボードの打ち心地が
これほど大切だと気づいた。

良いキーボードは、書く気持ちを高めてくれる。70歳を前にして、そんな当たり前のことを
改めて実感している。


色は墨(黒)を選んだ。

デスクの白い天板に、黒いキーボードが映える。シンプルで落ち着いた佇まいが気に入っている。

キーボード一つで、デスクに向かう気持ちが変わる。そんなことを70歳手前で実感するとは思っていなかった。

良いものは、長く使える。そしてそれが、毎日の小さな喜びになる。


※購入を検討されている方は、できれば実際に試してから決断されることをおすすめします。高価な買い物ですので、自己責任でどうぞ。


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