IPO投資から高配当株投資へ——70歳を迎えた元公務員が、投資スタイルを切り替えた理由を正直に書きます。老後の資産設計に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
この記事を書いた人
昭和30年代生まれ・元公務員・完全リタイア済。再就職先での資金運用経験をきっかけに投資を始め、IPO投資を経て現在は高配当株投資に移行。今年70歳。心臓手術からの復活を経て、年金+配当という設計で老後資産を運用中。
IPO投資とは何か——まず簡単におさらい
IPO(新規株式公開)投資とは、企業が株式市場に新規上場する際に、一般投資家が事前に株を申し込める仕組みだ。
当選すれば上場後に値上がりした株を売って利益を得られる。いわば「当たれば儲かる抽選」に近い感覚で、現役世代を中心に人気の高い投資手法だ。
私も数年間、IPO投資に取り組んできた。申し込み、抽選を待ち、当選したときの高揚感——それなりに楽しんでいた。
しかし、最近ではIPO投資での利益が少なくなってきた。つまり、せっかく当選しても初値売りでの価格と公募価格との差が小さくなってきていて、いわゆる儲けが少なくなってきているのだ。
抽選のために複数の証券会社に口座を開き、資金を必要とする証券会社には入金をしていたのだが、メリットが少なくなってきたのだ。つまり資金運用の効果が薄くなったと感じるようになった訳だ。
このため、ある時期から「このスタイルは自分に合っているのか」と考えるようになった。
IPO投資をやめた理由
当選しなければ何も起きない
IPO投資の最大の課題は、当選しなければ利益がゼロという点だ。
いくら研究しても、複数の証券会社に口座を開いて申し込み数を増やしても、当選確率は決して高くない。手間と時間をかけても、結果が伴わないことが多い。
「育てる」感覚がない
当選して売る、また次を待つ——この繰り返しだ。資産が積み上がっていく感覚が薄く、長期的な資産形成につながりにくいと感じた。
70歳という年齢
これが最も大きな理由だ。
70歳を目前に、投資に対する考え方が変わった。「増やす」より「守りながら育てる」。「一発当てる」より「毎年確実に受け取る」——この方向にシフトした。
高配当株投資に切り替えた3つの理由
理由① 毎年「受け取る」喜びがある
高配当株は、保有しているだけで年に1〜2回、配当金が振り込まれる。
値上がり益を「売って初めて得る」IPOとは根本的に違う。持っているだけで定期的にお金が入ってくる実感が、資産運用を続けるモチベーションになる。
年金と組み合わせることで、毎月の生活の安心感が変わってくる。これが一番の魅力だ。
理由② 長期で「育てる」感覚がある
高配当株は基本的に長期保有が前提だ。良い会社の株を持ち続けることで、配当が積み上がっていく。
株価が多少上下しても、配当が安定していれば慌てる必要がない。IPOのように「当選するかどうか」に一喜一憂しなくていい。どっしり構えていられる——これが70歳の自分には合っている。
理由③ シンプルで管理しやすい
IPO投資は、新規上場のスケジュールを追い続け、複数の証券会社に抽選の申し込みをする手間がある。
高配当株は、一度買ったら基本的に持ち続けるだけでいい。管理の手間が格段に減る。
やりたいことが多い今の生活において、投資にかける時間とエネルギーを最小化できるのは大きなメリットだ。
年金+配当という設計
完全リタイアした今、収入の柱は主に2つだ。年金と、配当金。
この2つを組み合わせることで、毎月の生活が成り立っている。大切なのは、自分のライフスタイルに合った設計をすることだ。
- 毎月の生活費はいくらかかるか
- 年金でどれくらいカバーできるか
- 不足分をどう補うか
その答えの一つが、高配当株からの配当収入だった。具体的な数字については、別の記事で詳しく紹介する予定だ。
IPO投資を否定するわけではない
一つ補足しておきたい。IPO投資が悪いと言いたいわけではない。
現役世代で時間があり、勉強する意欲がある人には十分に面白い投資だと思う。実際に私も楽しんだし、学ぶことも多かった。
ただ、年齢・生活スタイル・健康状態・投資目的——これらが変われば、最適な投資スタイルも変わる。70歳を迎える私には、今は高配当株が合っている。それだけのことだ。
投資初心者の方へ——参考になる書籍
高配当株投資を始めるにあたって参考になった書籍を紹介する。投資の基本から高配当株の選び方まで、わかりやすく解説されているものを選んだ。
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まとめ
IPOから高配当株投資に切り替えた理由を3つにまとめると、次のとおりだ。
- 毎年配当金を「受け取る」喜びがある
- 長期で「育てる」感覚があり、どっしり構えられる
- 管理がシンプルで、生活全体のバランスが取りやすい
投資に「正解」はない。自分の年齢と、生活と、目的に合ったものを選ぶことが大切だ。
1・2・3rdステップ、人生これから——。3rd stepのお金の設計も、まだまだ進化中だ。
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※本記事は投資の勧誘を目的としたものではありません。投資はご自身の判断と責任においておこなってください。
